親愛なる誰かさんへ。

日常、雑念、世界。

シーギリヤで日本を想う

こんにちは😊もう9月も終わりに近づいてきましたね。スリランカにお別れする日もだんだんと近づいてきました、悲しさ半分、日本に帰れるという嬉しさ半分。

さて今回は先日訪れた古代都市シーギリヤについて書きます!

「シーギリヤは、5世紀の後半のうち18年間、アヌラーダプラを統治したカーシャパ王(459〜477年)によって200メートルの岩山に作られた古代都市。宮殿などの建物、水道、テラス、湖、絵画や彫刻などから構成された、自然に囲まれた建築物である。」(チケットの半券やパンフレットの英文を訳しました、不自然な箇所についてはご容赦ください🙇‍♀️)

入場チケットは$30で、大学生にとっては決して安い金額ではありませんでしたが、ガイドブックに載っていたシーギリヤの写真に魅せられ、「ここは絶対行きたい!!」という気持ちでいっぱいだったので迷わず行くことに決めました。

緑の中をバスで進んでいると、突然見えてくる巨大な岩山!

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思っていたよりずっと大きく、過去に人が住んでいたとは信じられないくらい、厳しい印象を与える岩山でした。チケットを購入し、敷地内にあるシーギリヤ博物館へ。(入場料はチケット代金に含まれているので、改めて払う必要はありません。)入り口で思いがけず日本語の記載を見つけ、読んでみると、博物館がJICAの援助を受けて作られたものだと書かれていました。展示がとても分かりやすく、綺麗に配置されているのが嬉しい😊出土された彫刻品やアクセサリーなどは、ものにもよりますが、一部は縄文時代の日本のものに似ているように感じました。見ているうちにだんだんと土偶や矢尻のイメージと重なっていくのが面白かったです。

そして、いよいよシーギリヤに登ろうとしたとき、3週間ぶりに日本人に遭遇!!嬉しすぎて思わず話しかけてしまいました笑 電話でなく、対面で日本人と話すのが久しぶりすぎて、カタコトの日本語になってしまい恥ずかしかったです。優しく接していただけて嬉しかった☺️

シーギリヤには日本からの観光客も多いようで、その後も数人日本人の方を見かけました。

急な階段を登って、美女のフレスコ画のゾーンへ。5世紀に描かれた作品ですが、古さを感じさせない鮮やかな美しさ。不思議な力を感じさせる絵画でした。(本物は写真不可なので、この写真はレプリカです。でもレプリカと思えないくらいすごく良くできていました)

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そしてこれは「ライオンの入り口」🦁

宮殿の入り口です!現在は前足しか残っていませんが、以前は足や頭などもあり、もっと壮大なスケールだったよう。

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そしてここからは怖かった…古く、歩くたびにギシギシ音を立てる細い階段を登り、岩の頂上へと登っていきます。下を見ると足がガクガク震えてしまうので、見ないように必死でした。過去、ここに住んでいた人々は、どんな思いで頂上に登っていたのかな、と考えました。階段はあったのかな。ひょっとしたら命がけの登頂だったのかもしれないな、と。

そしてやっと登頂!!

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涼しい風が頬を撫でていきます。上から見える景色は、一面の緑。この景色は、5世紀の頃と殆ど変わっていない気がしました。ただ静かな風の音が聞こえてくるだけの、地上から遥か離れたこの場所で、過去この地を統治した王は、何を想っていたんだろう。この地に王都が置かれたのはわずか11年間だったとのこと。それでも今もこの場所に、人が確かに生きていたとのことを感じさせる痕跡が残っていることに、果てしないストーリーを感じました。

同じように、人が生きていたことを感じさせる場所…日本の古墳のことを思い出しました。

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↑椅子に座って景色を見つめていると、過去の世界にタイムスリップしたような感覚になります

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↑王のプールと思しき、小さな湖。

 

美しいものは、後からそうと気付くものなのかもしれません。シーギリヤを訪れて時間が経ってから、その空間の美しさをしみじみと感じています。気づくといつも胸にある、淋しいけれどどこか優しい、心の世界を変える場所。

忘れられない景色が、またひとつ。

 

今回はだいぶ長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました😊

ではまた👋