短歌さん3月
正しくて安全な場所にいるわたし暴れるイヤホン外せないけど
個性とは?知ってるけれど答えない自分の色は自分で決める
君のこと思い出すのは南海電車ラインの名前がそれだったから
オムライス食べていたっけ何だっけ別れ話をしてた日のこと
引き返し買いに走ったBIG ISSUEおじさんの声いきいきと
あたらしさ僕なら捨てると君が言い私は拾うと投げ入れた声
髪の毛を波形に巻くそれだけで可愛くなれると思ってはない
のんびりと動く電車の窓ガラス睨め付けるのは私の瞳
永遠が近くまで来た噂聞き観に行ったきみとはもう別れる
突然に来るもんだよね怒りはね不満なことも判らずに
怖いのは幽霊怪談暗い部屋そんなものよりわたしの血液
マストバイ間違い無しと謳うけどそれがお洒落と誰が決めたの
わからないこのラメの色は正しいか?さも当たり前に塗る瞼
雑でいいほんとにもっと雑でいい馬鹿丁寧に電車は喋る
寝てる人見てもっと眠くなる12時前の地下鉄の風
映画館雨が降る日は薄い影ゆらゆら揺れて誰でもない君