親愛なる誰かさんへ。

日常、雑念、世界。

I WISH

私の生活は、基本的には至極単調である。毎朝ほぼ同じ時間に起床し、同じような朝食を食べ、同じ自転車に乗り、同じ職場へ行き、同じような業務に奔走し、同じような時間に退勤し、同じ自転車で家に帰る。そんな日々に七割満足し残り三割はそこはかとない不安や不満を抱いているけれど、あえて口に出したりはしない。けれど心は確かに澱んでいくのは分かっていて、冷房の効きすぎた社員食堂で窓の外を見ながら昼食を食べているとき、もし今この瞬間「全日本・目が死んでいる奴選手権」が開催されたらもしかしたら上位入賞できるかもしれないと空想する。

そして心の中でこっそり歌ってみる。

「あ~いとしいあの人

お昼ごはん なに食べたんだろう?」

分かる人には分かるだろうが、これはモーニング娘。の楽曲ザ☆ピース!の歌詞である。(厳密に言うとセリフである)

ここだけ読むと、食事中にポエムを口ずさむ大分痛い奴に思えるかもしれないので弁解させていただきたい。私は単純に、モーニング娘。ひいては、彼らが所属するハロー!プロジェクトのファンなのである。

(以下数行にわたり、オタクの戯言が続くので覚悟してください。)

私がモーニング娘。に出会ったのは幼稚園生の頃であった。ミニモニ。のことが好きで、彼らをデフォルメしたキャラクターのイラストが描かれたピンクのスニーカーが大のお気に入りだった。けれど興味は長続きせず、私はその後の人生で彼らに思いを馳せることはほとんどなかった。しかし、人類が未知のウイルスに右往左往し大騒ぎしているさなか、転機は突然に訪れた。床に寝転がりながら動画サイトをいじっていると、そこには現在のモーニング娘。が野外ライブで歌い踊る様が映し出された。灼熱の中、持ち時間のほぼすべてをライブパフォーマンスに充て、灼熱のステージで生の歌声を轟かせ、広いステージを縦横無尽に駆け回るその姿に、目が離せなくなった。

かくしてモーニング娘。のファンになった私は、そこからモーニング娘。が所属するハロー!プロジェクトの他のアイドルグループにも興味関心を持つようになり、さらに「推し」が増えていくことになるのだが、その詳細まで述べると日が暮れるので割愛する。

(以上、オタクの戯言でした。お付き合いありがとうございます。)

代わり映えのない日常の中で、キラキラに着飾った美少女たちが愛や平和を願いながら歌い踊る姿を見ること・そして彼女たちを全力で応援する瞬間が、疲れた心を癒す非日常体験になっている。歌詞を心の中で口ずさんだり、歌詞の世界観に思いを馳せたり、推しのことを考えたり…非日常を日常に落とし込みながら、なんとか日々を繋いでいく。生きることは楽ではないけれど、モーニング娘。は「DANCEするのだ!」という楽曲の中でこう歌っている。

「まだ長い長い人生を少し

駆け出したばかり

AH青春は上り坂もあるさ

でも長い長い人生をきっと 自分色に染めて

絶対にゴールするのだ

この汗を拭きながら」

これからの人生、何が起きるかは分からない。けれど私も、彼女たちの楽曲に励まされながら一歩ずつ歩んでいきたいと思いながら、今日も仕事へ出発する私であった。

P.S 明後日、ハロプロ推し活初の遠征&バースデーイベント初参戦を前に胸がドキドキしています。全力で楽しみます!!