親愛なる誰かさんへ。

日常、雑念、世界。

風のように生きたい

思えば私は

たとえば宛名のない手紙を書くことが好きだはるか遠くにいる誰かに話しかけるように

たった一度きりの出会いを楽しむように

普通には出会えない誰かと一瞬だけ手を繋ぐ

そういう瞬間を愛している

 


生きることは旅をすること

果てしない海にぽつんと浮かんだ船を

1人で操縦するということ

雨の日も晴れの日もある

ときには嵐の日もあるが

旅を自分で終えることほど哀しいことはない

長い旅路の途中で出会うひとびと

多くの人とはすれ違うだけ

たとえ言葉を交わしたとしても

全く同じ道を往くことはない

それぞれに吹く風は違うから

ひとつとして同じ船はないから

あなたが明日に向かって漕ぐ船を

わたしはいつも見つめている

それは光だ

不確かな日々を照らすような

その存在は光だ

たとえ世界が終わっても

あなたが残した光は消えない

今ここで

遠くのあなたを感じるとき

生きていることの

その意味を越えた魂に

わたしは出会う

そんな気がしている

 

ながい電車に乗りながら思い出していたこと

スリランカ37日目。

今、私はガタガタ動く電車に乗って、エッラという街から、滞在先のコロンボまで向かっているところです。なんと移動時間は、10時間超。日本の電車と比べると、かなりゆっくりペースで、人々を目的地へと運んで行きます。

電車に揺られるうちに、スリランカへ飛ぶ飛行機を深夜の空港でひとり待っていたときのことを、思い出しました。そのときのことを振り返ってみたくなり、これを書いています。

 

この国に来る前、「スリランカ」という国について知っていたのは、インドの下にある、独特の形の小さな島国だということ、紅茶で有名だということ、西洋諸国の植民地だったということ、本当にそれが全てでした。

この国に来たのは、スリランカでプログラム(スリランカで、世界から集まった大学生と一緒に観光に関するインターンをする)を行うためです。このプログラムを紹介してくれたのは、他大学の大学生たち。わたしの「海外で長期間過ごしてみたい、多文化交流したい」というすごくぼんやりとした願望を現実にすべく、細かいところまで抜かりなく、必要なプロセスを作り上げて、実現させてくれました。やる気がなくなりかけていた時も、何度も親身になって話を聞いてくれました。「伴走者」として一緒に走ってくれる彼らがいなければ、臆病なわたしはきっと、いつまでたっても願望を実現できなかったでしょう。

渡航してからも、何度も電話して、細かい進捗確認をしてくれる頼もしさには感謝しかありません。

彼らが、わたしに対してどんなビジョンを持ってくれているのか?どんな風にこの経験を自分の将来に生かして行きたいと思っているのか?帰国後、率直に尋ねてみたいと思っています。

そして、彼ら以外にも、夢を応援してくれる人たちと出会ったことや、両親の後押しのおかげで、スリランカへの渡航が正式に決まりました。

ただ、出発するまでは、実感がわかなかった。

「海外だー!楽しみ」ではなく、「不安だ、行きたくないな」でもなく、「ああ、行くんだな…わたし」という、どこか諦念にも似た気持ちでした。なんだか信じられなかったのです。

"1人で空港に行き、乗り継ぎし、1人でスリランカに辿り着かなければいけない。着いた後は、現地の大学生のサポートのもと、世界各国からの13人もの大学生と同じ家に住み、6週間にわたる観光プログラムを遂行する。日本人は1人。英語しか通じない。もちろん帰国も1人。"

そんな過酷とも言える環境を、自分が本当に望んで、自分の意思で決めた、ということが。

「海外で長期間過ごしてみたい、多文化交流したい」…そんな夢を持ち始めたルーツは、おそらく浪人した一年間にあります。

いくらやっても上がらない偏差値。遠のいていくゴール。本当に学歴だけが人生を決めるのか?

勉強部屋の窓から見ていた青い空。

浪人は、自分で決めたことです。それでも私は、籠の中の鳥になったような気持ちでした。夢を叶えて進学した同級生の近況が耳に入って来る度に、世界から一人隔離されているような気持ちになっていました。

そんな自分に、いつも未知の世界を教えてくれたのは、新聞でした。

朝起きて、新聞を広げれば、そこにはいつも、新しいニュースが載っている。会ったことのないだれかが、自分の知らない世界について語ってくれる。海外・日本という括りだけでなく、憲法、医学、政治、文学、絵画…本当に多岐に渡る「世界」。こんなにも、世界は広いんだ、自分の知らない世界があるんだ。知らない世界を、もっと知りたい。分かりたい。現実逃避と言われたら、そうかもしれません。でも当時の私にとっては、そんな漠然とした「知らない世界への憧れ」が、浪人時代の心の支えでした。

そして、大学に入った後は、国際に関心のある学生同士でチームをつくって活動したり、社会問題について考える団体の活動に参加したり、音楽ボランティア活動に携わったり、日本に来た留学生との交流プログラムに参加したりと、自分の「世界」を広げるために努力しました。

でも、活動を続けるうちに、結局なにがしたいのか、全て中途半端になっているのではと、焦りを感じ始めました。

知らない世界について、たくさん知っても、この身体はひとつだけ。いずれは職に就き、自分で安定した生活を作り上げなくてはいけません。

「将来なにがしたいのか?」…その問題に向き合わなくてはいけないときが来たように感じました。

そんなときに出会った、スリランカでのインターンプログラム。

6週間…長いな、と最初は思いました。英語しか使えない環境も、まだ自分には早いのでは、と思いました。でも、留学生とのプログラムで感じた英語のコミュニケーション能力の無さを、克服したかった。

何より、ずっと大切にしてきた国際関係への関心を、これからの将来に活かしたいのかどうか見極める、絶好のチャンスだと感じました。

 

飛行機は予定通りに飛びました。

スリランカで考えたことは、またこんど。

わたしの長いお話に付き合っていただき、ありがとうございます。

また更新します。

シーギリヤで日本を想う

こんにちは😊もう9月も終わりに近づいてきましたね。スリランカにお別れする日もだんだんと近づいてきました、悲しさ半分、日本に帰れるという嬉しさ半分。

さて今回は先日訪れた古代都市シーギリヤについて書きます!

「シーギリヤは、5世紀の後半のうち18年間、アヌラーダプラを統治したカーシャパ王(459〜477年)によって200メートルの岩山に作られた古代都市。宮殿などの建物、水道、テラス、湖、絵画や彫刻などから構成された、自然に囲まれた建築物である。」(チケットの半券やパンフレットの英文を訳しました、不自然な箇所についてはご容赦ください🙇‍♀️)

入場チケットは$30で、大学生にとっては決して安い金額ではありませんでしたが、ガイドブックに載っていたシーギリヤの写真に魅せられ、「ここは絶対行きたい!!」という気持ちでいっぱいだったので迷わず行くことに決めました。

緑の中をバスで進んでいると、突然見えてくる巨大な岩山!

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思っていたよりずっと大きく、過去に人が住んでいたとは信じられないくらい、厳しい印象を与える岩山でした。チケットを購入し、敷地内にあるシーギリヤ博物館へ。(入場料はチケット代金に含まれているので、改めて払う必要はありません。)入り口で思いがけず日本語の記載を見つけ、読んでみると、博物館がJICAの援助を受けて作られたものだと書かれていました。展示がとても分かりやすく、綺麗に配置されているのが嬉しい😊出土された彫刻品やアクセサリーなどは、ものにもよりますが、一部は縄文時代の日本のものに似ているように感じました。見ているうちにだんだんと土偶や矢尻のイメージと重なっていくのが面白かったです。

そして、いよいよシーギリヤに登ろうとしたとき、3週間ぶりに日本人に遭遇!!嬉しすぎて思わず話しかけてしまいました笑 電話でなく、対面で日本人と話すのが久しぶりすぎて、カタコトの日本語になってしまい恥ずかしかったです。優しく接していただけて嬉しかった☺️

シーギリヤには日本からの観光客も多いようで、その後も数人日本人の方を見かけました。

急な階段を登って、美女のフレスコ画のゾーンへ。5世紀に描かれた作品ですが、古さを感じさせない鮮やかな美しさ。不思議な力を感じさせる絵画でした。(本物は写真不可なので、この写真はレプリカです。でもレプリカと思えないくらいすごく良くできていました)

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そしてこれは「ライオンの入り口」🦁

宮殿の入り口です!現在は前足しか残っていませんが、以前は足や頭などもあり、もっと壮大なスケールだったよう。

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そしてここからは怖かった…古く、歩くたびにギシギシ音を立てる細い階段を登り、岩の頂上へと登っていきます。下を見ると足がガクガク震えてしまうので、見ないように必死でした。過去、ここに住んでいた人々は、どんな思いで頂上に登っていたのかな、と考えました。階段はあったのかな。ひょっとしたら命がけの登頂だったのかもしれないな、と。

そしてやっと登頂!!

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涼しい風が頬を撫でていきます。上から見える景色は、一面の緑。この景色は、5世紀の頃と殆ど変わっていない気がしました。ただ静かな風の音が聞こえてくるだけの、地上から遥か離れたこの場所で、過去この地を統治した王は、何を想っていたんだろう。この地に王都が置かれたのはわずか11年間だったとのこと。それでも今もこの場所に、人が確かに生きていたとのことを感じさせる痕跡が残っていることに、果てしないストーリーを感じました。

同じように、人が生きていたことを感じさせる場所…日本の古墳のことを思い出しました。

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↑椅子に座って景色を見つめていると、過去の世界にタイムスリップしたような感覚になります

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↑王のプールと思しき、小さな湖。

 

美しいものは、後からそうと気付くものなのかもしれません。シーギリヤを訪れて時間が経ってから、その空間の美しさをしみじみと感じています。気づくといつも胸にある、淋しいけれどどこか優しい、心の世界を変える場所。

忘れられない景色が、またひとつ。

 

今回はだいぶ長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました😊

ではまた👋

 

 

 

 

スリランカごはん①

こんにちは^_^

スリランカはうだるような暑さですが、きっと日本はもう秋の風が吹いているんでしょうね🌾私はスリランカで食欲の秋を満喫している毎日です!

そう、スリランカの料理はとっても美味しい!!辛いものはとことん辛く、甘いものはとことん甘いというギャップにやられました。

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これはスリランカで最初に食べた料理、「アーッパ」。端はパリパリ、だけど中はフカフカの、ココナッツミルクが入ったクレープ!ほんのりとした優しい甘さで、そのまま食べても美味しいですが、辛いスパイスにディップしたり、バナナと一緒に食べてもグッド👍

そして、なんといってもカレー!

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お店で売られているカレーはこんなスタイル。何種類もあるカレーの中から、店員さんに頼んで、好きなものをお皿によそってもらいます。こんな感じ!

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たまに辛すぎて悶絶しますが笑、スパイスがよく効いていて、食べると元気が出ます。お店にもよりますが、具材は野菜中心のものが殆どなのが嬉しい🥕

ちなみに現地の人は、器用に手を使ってカレーを食べます。日本人の私は手が上手く使えず、なかなかうまく食べられませんでした😢でも殆どのお店はスプーンを置いてくれているので安心!

辛いカレーを食べ、汗をかいたら…

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紅茶の時間です!!

スリランカは生産量世界二位、輸出量世界一位の紅茶大国なので、スリランカの現地の人々もよく紅茶を飲みます☕︎ミルクティー、普通の紅茶とも、とにかくたっぷり砂糖を入れるのがスリランカ流。

スリランカの暑い日差しに疲れた身体に染み渡る、甘い紅茶は最高です☺️

日本に帰っても暫くは甘い紅茶から離れられなさそうです笑

ではまた更新します〜読んでいただきありがとうございます🌸エステューティ!(スリランカ公用語の一つ、シンハラ語で「ありがとう」)

スリランカ6週間🇱🇰

こんばんは。とある大学に通う大学生です。

人生初のブログ開設です!少々緊張しています、これからよろしくお願いします。

今はスリランカで6週間、観光に関するインターンをしています。

今日はシーギリヤという場所に行ってきました。f:id:clothingfoodlivings:20180918021804j:plain(本物は撮影不可なので、この写真はレプリカを撮影したものです)

階段が風でガタガタ言うので怯えながら岩の上に登りました。空が近い!なんて高い場所…

詳しくはまた明日以降に書きますね😌