親愛なる誰かさんへ。

日常、雑念、世界。

江口のりこさんが大好きだ

女優江口のりこが大好きである。

他にも好きな俳優はいるが、自分にとって彼女は特別な存在だ。

烏滸がましいのを承知の上で、彼女を漢字一文字で表現するとおそらく「凛」ではないかと思う。その凛とした佇まいを見ていると、心の中にかかった靄がすっきりと消えていくような感覚になる。

初めて彼女を知ったのは、ドラマの番宣のために出演していた朝番組だった。

トーク番組で芸人と話しているときでも、一般人と会話しているときでも、大御所タレントと一対一で向き合っているときでも、接し方が全く変わらない。人によって接し方を変えないところがとても魅力的だ。また、軽快なテンポで繰り広げられる、歯に衣着せぬ軽妙なトークが癖になる面白さでたまらない。話のオチも秀逸で聞いていて楽しい(とくに安住紳一郎の日曜天国で話されていた狐の話は、思わぬオチにドキリとさせられた)。

ソロ活女子のすすめというドラマも毎回とても楽しく見ており、彼女が尋ねる場所はもちろん毎回のファッションにもわくわくと心を躍らせていた(DVD発売を熱烈に希望します)。

彼女を生で観てみたい。演技しているところを観てみたいという思いが募り、昨年末にツダマンの世界という舞台を見に行った。舞台からはかなり遠い席だったが、彼女の凜とした涼やかな声は、一言一句すべてはっきりと客席まで届いた。彼女の演じた役柄は最後までミステリアスで、腹の内が読めそうで読めないような性格だったが、その演技は役柄を演じていることを忘れるほどにとても自然だった。

最後のシーンで登場したとき彼女が発した謎めいたセリフに、背筋がぞくりとした。そして付随して起きた観客の静かなざわめき、そして余韻は今でもはっきりと思い出せる。彼女の和装姿がよく似合っており、とても綺麗だったことも印象深い。

舞台が全体を通してとても面白かったこともあり、彼女の演技している姿をもっと観たいという思いがいっそう強くなったため、舞台パラサイトのチケットも取った。非常に楽しみで仕方がない。

このブログもYouTubeにアップされている「無学 鶴の間」の江口のりこゲスト回を見ながら書いている。江口さんと鶴瓶師匠のさっぱりとしたトークが面白く、また江口さんの茨木のり子の詩の朗読は静かに心に染み入るような響きで、何度も聞き返そうと思っている。

これまで何度かアイドルをすきになることはあったが、女優さんをここまで好きになったのは初めてで、日々楽しい。江口さんに出会わなければ見なかった映画や舞台がこれからもたくさん増えていく予感があり、感謝している。

江口さんがこれからも健康で楽しく過ごせますように。江口さんの話している姿や演技を見ることが何よりの喜びである。これから江口さんを通してどんな舞台や世界観に出会えるのかとてもとても、楽しみだ。